真如苑助成事業の一環として、千葉県いすみ市の「認定NPO法人いすみ竹炭研究会」を視察してきました。
地球のために休みなく活動する人たち
いすみ竹炭研究会は、「地球を救うため」という強い想いで、年中休みなく竹林整備と炭焼きに取り組んでいる団体です。9年間の活動で100箇所以上の竹林を整備し、荒れた竹林を豊かな森へと転換してきました。この日も60名を超える参加者が全国から集まり、炭焼きイベントは大盛況。



独自の解放炉で焼く柔らかい竹炭
朝9時、お寺の竹林に集合して炭焼き開始。炉の中で焚き付けに火をつけたら、枝付きの竹、枯れ竹、青竹の順にどんどん投入していきます。竹が熾火の状態になったら、再び竹を投入。これを繰り返して炉を満杯にしていきます。
炉が満杯になったら消火作業。みんなでバケツリレーをして水をたっぷりかけます。土壌改良資材として利用できる、柔らかい真っ黒な竹炭の完成です。






竹炭が地球を救うしくみ
炭焼きの合間には森のツアーも開催されました。かつて荒れ果てていた竹林が、炭を撒くことで多様な樹木が芽吹く豊かな森に変わっていく様子を、実際に歩きながら見せていただきました。お昼には温かい食事もいただき、充実した一日となりました。
竹炭を土に撒くと、微生物の住処ができて土が水を吸えるようになります。すると竹の勢いが衰え、埋もれていた種から様々な樹木が芽を出し、自然に豊かな森へと変わっていくのです。実際、荒れ果てて倒木寸前だった樹木が、炭を撒いただけで生き生きと育つようになったそうです。
また、竹炭は土壌中に炭素を閉じ込めることで、CO₂削減にも貢献します。荒れた竹林を整備し、伐った竹を炭にして土に還す。このサイクルが、山から川、そして海へとつながる生態系全体を元気にしていきます。



修善寺でも始めます
今回学んだ炉の作り方や炭の焼き方を、そっくりそのまま真似をして修善寺の里山の竹林で実践していきます。竹炭で、地域の竹林問題解決や環境再生に取り組んでいきます。これから炭焼きイベントを開催していきますので、ぜひ一緒に地球を元気にする活動に参加してみませんか?火を囲んで、みんなで楽しく炭を焼きましょう。
※この事業は真如苑 環境保全・生物保護 市民活動助成の助成を受けて実施しています。

