環境省「令和6年度良好な環境創出活動推進モデル事業」の報告

環境省「令和6年度良好な環境創出活動推進モデル事業」の報告 レポート

2024年6月に、NPO法人ホールアース自然学校さんとの共同提案で、環境省の「令和6年度良好な環境創出活動推進モデル事業」に採択され、2025年2月に事業を完了しましたのでご報告します。

モデル事業の概要

約半年間「修善の森ヘルスツーリズムプロジェクト」と称し、我々のフィールドである修善寺の里山を活用した森林体験と、修善寺温泉の温泉入浴体験とを掛け合わせた、ヘルスツアープログラムの開発に取り組みました。

この取組みの目的は、里山を新たな観光資源として活用することで里山の手入れを継続し地域の自然資源の健やかさを維持できるようにすることが一つ、修善寺に複数ある共同浴場と連携し地域の温泉文化の維持醸成に貢献することが一つ、ツアープログラムに参加される方の健康を促進することが一つであり、自然・地域・人間のウェルビーイング向上を目指しています。

ツアールートの整備(計画図、整備写真)

モニターツアーの実施に先立って、里山の魅力を体験できるツアールートを整備しました。森林の多面的機能向上を図るため土壌の通気・透水性を高める施工を行い、ルートの整備がそのまま環境の改善につながるように整備を行っています。

モニターツアーの実施(ツアー時の写真)

「自然と人の双方が健やかさを取り戻すこと」をコンセプトにツアープログラムを開発し、12月にモニターツアーを実施しました。多くの方にご参加いただき好評のうちに終えることができました。

専門家による効果測定

モニターツアーでは、森林体験をするグループと街歩きをするグループの2群に分けて、森林体験が健康に与える効果を測定するため、専門家監修による科学的調査を実施しました。結果、森林体験をしたグループの方が、より高い健康の改善効果がある指標が示されました。

今後

今後、ヘルスツアーの実施体制を整え、修善寺温泉の新たな観光プログラムとして位置づけてもらえるよう、定常的な開催に向けて取り組んでまいります。福利厚生の一貫として企業向けに、新たな観光体験として団体向けに、ツアーを実施する方向で検討しています。