本年度(2023年10月~翌9月)二回目の里山の環境学習会の開催のレポートをお送りします。今回のテーマは「竹の間伐とタケノコ掘り」です。4月21日に3組7名の方のご参加で開催しました。
今回もビオトープの生き物観察から始まりました。春になりアズマヒキガエルのオタマジャクシも活発に動き始めていました。
そして竹林へ移動して、まずは間伐作業です。竹林に手をいれる意味、竹林の適正な管理、竹の成長サイクル、間伐する竹の選び方、竹の伐り方などを解説し、実際の間伐の仕方のデモンストレーションを行いました。
そのあと、参加者の方ひとりずつ、大人も子供も一人一本以上、竹の間伐を実践していただきました。
継続して行っているトンボ・ビオトープづくり。竹林に手を入れ間伐を行うことは、上空の見通しを良くしてトンボを沢や池に誘うことにつながります。間伐をすることによって新たな種の移入が期待できます。また、竹林の適正な管理は、森林の機能の向上や美味しいタケノコの生産、絶滅が危惧されるキンランなどの希少植物の育成にもつながります。
間伐のあとは、タケノコ掘り。タケノコの生え方を確認して、タケノコの掘り方を学んでから、思い思いに皆さんに掘ってもらいました。
ひとり数本ずつ結構な量が掘れました。
最後に、竹筒で炊いたタケノコご飯を賞味して、この日の回を終えました。
「竹の伐り方を学べてよかった。それだけでも参加した甲斐があった」「普段見られない地下での竹の生え方を見れて勉強になった」といった感想をいただきました。タケノコよりも、竹林管理や伐採方法の方に参加者の方の需要があったようで、主催者としてはすこし驚きました。また開催したいと思います。多くの方の関わりのなかで美しい竹林に育てていきたいと思います。