2023年度 修善の森トンボ・ビオトープ・プロジェクト

概要

昨年度の「親子でつくろうトンボの楽園」の取り組みを継続して、今年度も修善寺の里山(半経寺山)にて、トンボが生息するための水辺空間ビオトープをつくります。安定したトンボの生息環境ビオトープを創造することをテーマとした、環境改善環境学習の取り組みです。
*ビオトープBiotopとは「生き物の生息空間」のこと(ビオBio(生物)+トープTopos(場所))

活動説明

昨年度は、おかげさまで一定の成果をあげることができました。1箇所だった池(止水域)を新たに6箇所つくり、5種のヤゴが定着、ヤゴの抜け殻や、成虫のトンボが飛翔する姿、水面に産卵する姿などを観察することができるようになりました。

成果を得られる一方、課題も確認されました。大雨ごとに土砂が流れて池が埋まって水深が浅くなってしまう、定着した生き物が増水によって流されてしまう、といった様子が見られます。大雨でも崩れない永く安定する地形をつくるために、土砂を流さず雨水が浸透する本来の土壌を回復させていく、里山全体の環境の再生が必要となります。大雨でも増水しない、土砂で池や流れが埋まらない状態になれば、定着しているヤゴやそのエサ資源となる他の生き物が定着・増加してくるはずです。

今年度は、親子でビオトープをつくる環境学習の取り組みに加えて、成人参加者の方と環境改善整備を行う実践講座にも取り組んでまいります。

スケジュール

◯里山の環境学習~トンボ・ビオトープづくり

沢筋にトンボが生息するための水辺空間ビオトープをつくります。池を作ったり、流れを整えたり、間伐により空から水面が見えるようにしたりします。子ども主体、親子向けのイベントです。

第一回2024/2/18(「池づくりと沢の整え」受付終了活動レポート
第二回2024/4/21(「竹の間伐とたけのこ掘り」受付中活動レポート
第三回2024/9/29(「成果観察会」活動レポート

◯里山の環境改善~土壌の「水と空気のめぐり」を良くする実践講座

トンボが住まう沢筋周辺環境を改善します。土壌の通気・透水改善を中心とした施工を講座形式で実施します。里山をアウトドアフィールドとして活用するための施設づくりも行います。大人向けに実施しますが、子供参加可能な回もあります。

第一回2023/11/23(木・)、24(金)、11/25(「水脈と車道づくり」受付終了活動レポート
第二回2024/2/10()、12(月・祝
2024/1/20()、21((雨天順延)
「板倉工法の物置小屋づくり」受付終了活動レポート
第三回2024/3/23()、24()「高木の樹勢回復」受付終了活動レポート
第四回2024/5/18()、19()「広場づくり」案内中活動レポート
第五回2024/6/22() または 23()「沢筋周囲の土壌の浸透改善、道づくり」活動レポート
第六回2024/9/23(月・祝「沢筋周囲の土壌の浸透改善、道づくり」活動レポート

活動の計画と目標

目的

  • トンボ類の生息環境を拡げ、地域の生物多様性保全につなげる
  • 地域の方たちに対し開かれた環境学習の場として里山(半経寺山)を活用するため、地域の方たちとともに整備を進め、自然環境への意識を深める

目標

  1. 沢の上流部に生物の受け皿となる池(止水域)を1つつくる
  2. トンボ5種の定着確認(モニタリング調査5回)
  3. 沢筋周辺に歩道を計60m以上整備する
  4. 沢筋両岸・両斜面に土留めを計40m以上整備する

計画

○環境学習会

  1. ビオトープ整備:沢の上流部に新たな池を整備し、沢全体を生息環境として利用できるようにする
  2. 竹の間伐体験:林縁部に侵出した竹の伐採やタケノコ掘りを通じた竹林拡大防除により、ビオトープが生物から認知されやすい環境を整備する

○環境改善講座

  1. 土留と歩道の造作:土壌の通気・透水性を回復させる土留めと歩道を沢の両岸・両斜面一帯に造作する。土砂流出を抑制し、池の埋没防止と森林機能およびビオトープ環境の恒常化を図る
  2. 施設づくり:フィールド利活用の利便性を向上させるため広場、車道、用具小屋を整備する
  3. 間伐と枯損木処理:ビオトープ周辺林縁部の間伐と枯損木処理を行い、ビオトープへの生物誘致促進を図るほか、照度確保によるギンラン等希少植物の保全、森の風通しの回復を実現する

補足資料

本企画は一般社団法人 コンサベーションアライアンス・ジャパン「アウトドア環境保護基金」2023年度前期助成プログラムにより運営しています