2022年度 親子でつくろうトンボの楽園 in 修善寺(全6回)

スケジュール

本年度のイベントは好評のうち、すべて無事終了しました。ご参加、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。次年度もひきつづきトンボビオトープづくりを継続し、内容を拡大して取り組んでまいります(2023年10月記す)。次年度計画

第一回2022/11/20 () 10-12時「池の観察会」お申込みはこちら(雨のため中止12月11日に繰延)
第一回2022/12/11 () 10-12時「池の観察会」受付終了活動レポート
第二回2023/2/19 () 10-14時「トンボの池づくり」お申込みはこちら(雨のため中止、3月18日に繰延)
第二回2023/3/21(祝・火
18 () 10-14時
「トンボの池づくり」受付終了(雨のため3月21日に順延)
活動レポート
第三回2023/4/23() 10-14時「トンボの池づくり」受付終了活動レポート
第四回2023/5/20() 10-14時「池の観察路づくり」活動レポート
第五回2023/5/21() 10-14時「トンボの池づくり」受付終了活動レポート
第六回2023/9/23 () 10-12時「成果報告会」受付終了活動レポート

連続企画のイベントとなっておりますが、各回で初参加の方がいらっしゃる場合、初回同様の説明や解説の時間を設けさせていただきますので、どの回からご参加いただいても大丈夫です。

池の整備回のイベントは昼食を挟んだ時間で実施致しますが、途中退出も可能です。その際はご相談ください。

チラシのイラストは「農民イラスト」を使用しています

概要

修善寺の里山(半経寺山)にて、トンボが生息するための水辺空間ビオトープをつくります。一年前よりトンボの幼虫であるヤゴが、里山を流れる沢に観察されるようになりました。現在5種のヤゴが確認されていますが、トンボが産卵できる止水域(池)が一箇所しかなく、共食いや大雨での流出などが発生しやすく、生息環境ビオトープとして不安定な状態です。多種のトンボが産卵、成長、羽化できる止水域(池)をつくり、安定したトンボの生息環境ビオトープ創造していきます。地域に本来住む生き物たちが暮らしやすい環境を整えて、生息できる場所をつくる環境改善環境教育の取り組みです。
*ビオトープBiotopとは「生き物の生息空間」のこと(ビオBio(生物)+トープTopos(場所))

活動内容

地域の子供たちといっしょに、トンボが育つ池をつくります。手作業でどろんこになりながら、水底を掘って沢の流れの速さを整えたり、池のなかに淵や瀬などの多様な環境をつくったり、土砂が崩れない護岸をつくったりします。苔の付いた石、朽木、落ち枝、落ち葉、竹炭など、里山のなかで得られるものが材料になります。土の中の生き物たちの力を借りた自然な造作で永く安定する水辺空間づくりを志します(ビオトープ管理士と造園家が指導にあたります)。

活動の計画と目標

目的

  • トンボ類の生息環境を拡げ、地域の生物多様性保全につなげる
  • 地域の方たちに対し開かれた環境学習の場として里山(半経寺山)を活用するため、地域の方たちとともに整備を進め、自然環境への意識を深める

目標

  1. 沢筋にトンボの池(止水域)を4つつくる
  2. 現在確認されているトンボ5種の定着を確認する

(以下は当会の定期整備で進める)

  1. 沢筋の土留め護岸を沢筋総長約90mのうち30m以上施工する
  2. 沢筋周辺の周遊型の観察路約40m以上を整備する

計画

昨年度止水域をひとつ造成したところ、日本最大のトンボ類、オニヤンマをはじめ、「薄暗い林縁部の止水域」の環境を好むトンボ類が合計5種確認されました(令和4年3月調べ)。周辺地域からトンボがやってくる可能性が確認されたため、これらの生息環境を拡げて、それぞれの種が成長、定着できるように整備します。

地下の水脈機能(土壌の通気・透水性)の不良により、現状、水域のグライ土層の発達、水域周辺の高木枯れ(ナラ枯れ、シイ枯れ)、表土の流出などの負の現象が見られます。水脈機能を高めるための土留め護岸造作と法面の観察路網づくりを丹念に行うことによって、永く安定した水域の環境をつくっていきます。

本企画は一般社団法人 コンサベーションアライアンス・ジャパン「アウトドア環境保護基金」2022年度前期助成プログラムにより運営しています