「2022年度 親子でつくろうトンボの楽園 in 修善寺」の第五回「トンボの池づくり 」の森まなび活動(里山の環境教育活動)を開催しました。今回は4組10名様満員御礼での開催となりました。写真にて当日の様子をお伝えします。
いつもどおり池の生き物観察から始めました。これまでにつくった池の状況を確認しました。
今回は池づくりに時間がかかりそうなので、生き物観察はそこそこに、早めに池づくりに取り掛かりました。まずは、池を作っている最中にすでにそこにいる生き物を喪失してしまわないように、できるかぎり採集して避難させます。
そして池づくり。今回はこれまでで一番大きな池に取り組みます。ここは沢の最下流部、砂防ダムの排水口の手前に位置します。排水口から先の暗渠に生物が流出してしまいかねない場所であり、この沢の最後の命の受け皿としてとても大切な場所になります。これまでたくさんの命がこの排水口から流出し、定着できずに失われていったことが想像されます。
場所の広さの関係から二手に分かれて作業開始。子供たちはスコップを手に池に突入。親御さんたちは、子供たちがかき上げた土を盛るための土留柵づくり。
子供たちは、履いた長靴が意味のないほど泥に埋まりながら、溜まった泥をかき上げてくれました。それぞれ手分けして、泥をかき出したり、浅瀬をつくるために池の際を掘り進めたり、排水口の前に流される生き物がとっかかりとなる枝しがらをつくったりと、どろんこになりながら頑張ってくれました。
親御さんたちは、慣れないながらも積極的に、池につづく道の土手に土留め柵をつくってくれました。雨の際に土が流されて池が埋まらないように、雨水が浸透する溝を掘り、そこに木杭を打ち込み、丸太や枝を絡めて、柵にしました。柵の裏には子供たちがかき上げた土を盛りました。
大人も子供もとてもがんばって池と土留めの形ができあがりました。池は底の泥がかき上げられて水深が確保されました。また、池の際が拡張され、生き物の生息場所としての浅瀬が設けられました。生き物の流出が心配される排水口には枝をからめて流出防止柵が設けられました。そして土留め柵は、周囲にあった太い丸太や枝や葉を駆使して力作に仕上がりました。それぞれ時間の関係で中途の部分もありますが、のちの整備で補完していきます。
さて、このトンボビオトープづくりで一番大事な場所の池づくりが終わりました。この沢の生き物の状況はどう変わっていくでしょうか。最終回の9月の成果観察会にて確認したいと思います。
さいごにがんばったみんなで集合写真です。