里山の環境改善講座(2023年度第六回)「ビオトープを周遊する道づくり」レポート

本年度(2023年10月~翌9月)より、里山の環境改善講座と題して、講座形式での環境改善施工に取り組んでいます。9月23日に、第六回「ビオトープを周遊する道づくり2」を実施しました。今年度最終回となります。

スタッフ含め3名の少人数での催行となりました。写真にて簡単に当日の様子をレポートします。

ビオトープ周りの環境を説明しつつ、里山をぐるりと回って、里山全体の環境についてのガイドからはじめました。たくさん質問をいただいて、一時間以上の内容の濃い里山ガイドウォークとなりました。

池の周りには、6月にも顔を見せてくれたタゴガエルが発見されました。昨年までは見られなかった種ですが、新たに定着してくれたのでしょうか。静岡県のレッドデータでは要注目種(静岡県での野生生物保護上重要な種)に区分されています。今後注目していきます。

ガイドウォークのあとお昼をはさんで、沢周りの階段づくりを行いました。前回6月に施工した道に連絡する、沢の左岸の入口にあたる部分です。急斜面で歩きにくく、階段が必要となる箇所でした。

階段一段一段の手間をかけ、階段や道自体が、水が浸透するきっかけとなるように施工していきます。そうして里山の土壌に水と空気がめぐるようになれば、里山全体の環境が良くなってくるはずです。コツコツと地道な作業をこれからもつづけていきます。

次回はビオトープの成果観察会です。

*本プログラムは一般社団法人 コンサベーションアライアンス・ジャパン「アウトドア環境保護基金」2022年度前期助成プログラムにより運営しています