第二回 里山の環境改善講座 「板倉工法の物置小屋づくり」2日目 レポート

第二回 里山の環境改善講座 「板倉工法の物置小屋づくり」2日目 レポート レポート

1日目の基礎づくりのレポートにひきつづき、2日目の小屋づくりのレポートです。当日の様子を写真をまじえてお伝えします。

今回つくる小屋は、厚い板を柱や土台の溝に落とし込んで壁をつくる板倉づくりという工法でつくります。基本的に、トントンと木を組み立てていくだけなので、子供でもできるはず。自分でも建物を建てることができるかも、と可能性を感じてもらいたいたくて、子供を中心に建前に挑戦してもらいました。

さいしょに図面を見ながら小屋づくりの説明をしました。工法の特徴、図面の見方、部材の名前、小屋組みの順序などを伝えてから、早速小屋づくりに入ります。

まずは床組。土台に大引きを組み、ここは強い風が吹いたときなどに外れてしまわないように釘打ち。釘の斜め打ちも子どもたちだけで問題なく完了。つづけて柱を立てていきます。

ほぞとほぞ穴がぴったりすぎたのか、子供の力では最後まで打ち込むのが大変で、この工程で結構時間がかかってしまいました。

つづけて板倉工法の眼目となる壁板の落とし込みの工程です。

壁板を柱の溝に落とし込んでいく。スルスルっと入ると気持ちよさそう。4面ある壁を順番に子供たちにはめこんでもらいました。

壁をはめたあと、梁を組み込むと安定するのですが、こちらの不手際で木組みに若干の狂いがあってうまくはまらず(あれれ、おかしいな)。修正している間、子供たちにはビオトープづくりをしている沢で遊んでいてもらいました。

気を取り直して建前をつづけます。今度は屋根組み。

桁を組んで、垂木を乗せて、面戸をはめて、この日の作業を終えました。こちらの不手際もあり完成まで行きませんでしたが、なんとか全体像が見えるところまでできあがりました。

さいごに振り返りの時間。「普段できないことができてたのしかった!」「板を落とし込むのがおもしろかった!」との子供たちの感想を聞くことができました。個人的には、掛矢を振るっているときなどの、子供たちの意欲的な表情が印象的でした。

しっかり準備をしておいたつもりだったのですが、なかなかこういう工作物の催しは思い通りにいきませんね。また別の機会に大工仕事の催しを再挑戦したいと思います。

さいごに翌日に一人で仕上げた小屋の写真を載せてレポートを終わります。

*本プログラムは一般社団法人 コンサベーションアライアンス・ジャパン「アウトドア環境保護基金」2022年度前期助成プログラムにより運営しています