4月4日(土)、静岡大学の学生8名が授業の一環として半経寺山を訪れました。あいにくの雨天のため、プログラムを短縮しての半日開催となりましたが、里山の現場でしか伝えられないことを、できる限り詰め込んだ時間になりました。
森から海へ、つながりで考える里山
まずは里山の現状と整備の意義についてお話ししました。手入れの行き届かない竹林は光を遮り、林床の植生を失わせ、土壌の保水力を低下させます。竹林の問題は竹林だけの問題ではなく、水脈の分断や生物多様性の喪失へとつながっていく。現場を歩きながら、その実態を見ていただきました。
続いて、森里川海のつながりという視点から里山の役割をお話ししました。健全な森が水を蓄え、川へ、そして海へと養分を送り届ける。里山の手入れは、流域全体の生態系を支える営みであることを、狩野川流域という具体的な文脈で伝えました。
また森の中の水脈整備の手法についてもお話ししました。土壌の浸透性を回復させることが、水の流れや生態系全体にどのような意味を持つのか。鍬や移植ゴテといった手道具を使ってできる改善手法を、目の前で実践しながら解説しました。
タケノコ掘り!
雨の中でもいちばん盛り上がったのはタケノコ掘りです。春の里山ならではの体験に、学生たちの表情がほぐれていきました。掘り出した瞬間の手応え、土の匂い。体の感覚を通して自然とつながる時間になっていたら嬉しいです。










雨天短縮という条件でしたが、むしろ濡れた森の空気のなかで過ごしたことが、かえってリアルな里山の印象を残してくれたかもしれません。こうした機会を継続的に積み重ねながら、次世代との接点をつくっていきたいと思います。

