里山の環境改善講座(2023年度第五回)「ビオトープを周遊する道づくり」レポート

里山の環境改善講座(2023年度第五回)「ビオトープを周遊する道づくり」レポート レポート

本年度(2023年10月~翌9月)より、里山の環境改善講座と題して、講座形式での環境改善施工に取り組んでいます。6月30日に、第五回「ビオトープを周遊する道づくり」を実施しました。ビオトープの中心となる沢をぐるりと周回できる道づくりを今回から順次進めていきます。

スタッフ含め3名の少人数での催行となりました。写真にて簡単に当日の様子をレポートします。

まず、沢周りの状況の確認、説明から行いました。二週間ほど前の6月18日には、一日に300ミリを超える大雨が降り、この沢の水量も一気に増えて、ビオトープ周りの環境も、土砂が流れて池が埋まったり岸が削れたりといった影響を受けました。沢に息づいていた生物も流されてしまったかもしれません。近年の雨は、一回の降水で大量に降るという降り方をするので、環境を改変する力が強いようです。シトシトと長く降り続くような梅雨の雨はどこへ行ったのでしょう。

そのあと、道づくりを始めました。道をつけることは、人の道となるだけでなく、風の道、光の道、水の道ともなり、地形や土壌の状態や周囲に生える植物の状況などを読み取りながら、自然に無理なく道づけを行うことで、環境を良くしていくことにもつながります。人間の都合だけを優先しないこと、できるだけ自然の様相に従うことが肝要です。

この日は雨予報のため昼過ぎまでの作業とし、早上がりとなりました。それでも十数メートルの道づくりができました。施工後は、落ち葉などで道を覆ってしまうので、周囲と馴染んでどこを施工したのかがわかる写真がうまく撮れません。次回も道づくりを開催しますので、現地でどのような様相になるのかをどうぞご自分の目で確かめに来てください。

おまけ。解散したあと、結局雨がふらなかったので、大雨で被害を受けた箇所の補修なども行いました。

*本プログラムは一般社団法人 コンサベーションアライアンス・ジャパン「アウトドア環境保護基金」2022年度前期助成プログラムにより運営しています