2025年2月22日(土)に行われた「沢の整えー護岸整備など」のレポートをお送りします。3年目となるトンボ・ビオトープ・プロジェクトの第二回となります。
母子によるご参加で12名での催行となりました。写真にて当日の様子をレポートします。
3年目となるトンボ・ビオトープの取組みは、せっかくこれまでに造った池や流れが大雨の際に流れる土砂で埋もれてしまうことがないように、主に沢の上流部の護岸を整える作業を行っていきます。
このエリアは5年前(2020年)の整備の際に、杭を打って丸太で土留をするなどした箇所なのですが、わりと大急ぎでの整備だったため、あまり精度の高い施工ができていませんでした。5年も経つと、杭が倒れ、丸太が落ち、土や石がこぼれ、ついでにイノシシが暴れて、沢岸の土砂が崩れ落ちる状態になってしまいました。9月までのこのプロジェクトの期間は、できるだけ丁寧に護岸を整え直していくことに重きを置きたいと思っています。護岸に組み込む枝や丸太などの有機物が、土壌中の微生物を育み、周囲の植物の根を誘導して、自然の営みと一体となって地形を安定させてくれるような造作を目指したいと思います。


沢に落ちた土や石を掘り上げていく床掘りから始まりました。大人も子供も一緒になって、沢に入り、かなりどろんこになりながらの作業となりました。






床掘りを終えると、お昼休憩などを挟み、掘り込んだエリアの護岸づくりをしていきました。以下、護岸造作を写真で説明します。










無機物、有機物を組合せて間隙がありつつも安定する構造に仕上げています。写真では抜けていますが、土手の水平方向にも杭を打ち込んで、土手の側面からの水の湧き出しや通気を促しています。沢の床や土手の側面からの水と空気の流通がすらすらと行われるようになれば、微生物や植物根の働きで、今後安定した地形へと変わっていくはずです。


適切で十分な施工ができているかどうかはわかりませんが、今後の推移を見守りつつ、このような施工法で沢の上流域の護岸整備をこの後も進めていきたいと思います。

