本年度(2023年10月~翌9月)より、里山の環境改善講座と題して、講座形式での環境改善施工に取り組んでいます。5月18,19日に、その第四回「広場づくり」を実施しました。里山の環境改善を兼ねて、イベント時に多人数が集まれる広場を整備する取り組みを行いました。今回は重機を用いる作業となるため、経験者、スタッフのみ、研修という位置づけで、2日間かけて施工しました。
写真にて簡単に当日の様子をご紹介します。
まずは同じような画角の写真のビフォー・アフターで、施工内容を説明します。
広場とする場所には、かつての伐採材がかなりの量、集積されていました。その伐採材を広場周囲の斜面の土留材として活用しつつ片付けていくことで、広場を広げる作業を行いました。
広場周囲の斜面は、土が締まり、歩くと滑りやすい、水の浸透性の悪い土壌表面となっていました。その土壌の浸透性を回復するべく、斜面の段切り、土留め施工を行いました。写真にてその手順を説明します。
斜面の土留めをひとしきり終えた後に、広場の平らな面の表層処理と、その周囲の水脈整備を行いました。
これらの施工によって、広場の面積が広がり、ぬかるみも見られた土壌表面の安定が図られたかと思います。
広場の他にも、並行して、歩道を横断する箇所の暗渠となっている水脈を開渠化したり、沢筋の岸の崩壊箇所を石詰め護岸したり、といった水回りの整備も行いました。
今後も、身近な環境をよりよくしていく手法を、実践を通してお伝えしてまいります。多くの人が身近な自然環境と向き合い、身の丈にあった自然界への働きかけを通して、人と自然の双方が仲良く育っていく、そんな未来を思い描いています。多くの方にこの里山にお越しいただき、その手法や視点を体験していただきたいと思っています。どうぞお気軽に体験しに来てください。
おまけ。